高山寺木造釋迦牟尼佛坐像

Seated Wooden Buddaha in Gosansa Temple
高山寺木造釈迦牟尼座像

高山寺大雄殿内の左側面に東向きに安置されている像は、最近金の張替を行ったものの、本来の姿が非常に良く保存されている。広く結跏趺坐して印相を結び、やや前かがみの姿勢を取っている。頭部は螺髪(らほつ)が整然と並び、やや四角ばった面長の顔は伏し目がちで、むすんだ口元が荘厳さに溢れながらも、中高の鼻と口元の微笑みが非常に柔らかな印象を与える。白亳(びゃくごう)も非常に鮮明で、耳たぶと耳介は長く厚みがあり、首の三道もはっきりとしている。手印は印相であり、身体と比べた大きさが適度で、バランスが失われないような表現がなされている。肩を覆う法衣は通肩の様式で、法衣のドレープは数重に単純化されているものの、非常に柔らかな曲線を描いている。

  • 指定番号 : 大田市有形文化財第32号
  • 位置 : 東区大成洞山3番地高山寺大雄殿